ひかりの輪に相談し、「脱会したら地獄に堕ちる」と引き留められたアレフを脱会できた(Hさん20代男性)

(2012-02-07   01:07:15 の記事)

 私は、かつてアレフに所属していましたが、アレフが麻原崇拝やオウム事件の宗教的肯定をしていることに疑問を感じるようになり、ひかりの輪の皆さんの援助を得て、アレフを脱会してひかりの輪に来ました。その経緯を書きたいと思います。(Hさん 20代 男性 東京)


アレフへの入会と疑問

 私はもともとヨーガに関心があり、いろいろな本を読んでいましたが、どこかの道場に所属して本格的に修行してみたいと思うようになり、インターネットで検索をしていたところ、アレフのホームページを見つけました。
 面白そうだと思ってアレフの東京道場(杉並区西荻)を訪問したところ、道場に、麻原の写真が大きく貼られているのを見て驚きました。まさかアレフがオウム真理教だとは思いませんでしたし、アレフのページにはそうとわかるようなことは何も書いていなかったからです。

 私はアレフへの入信をためらいましたが、道場の信者らに強く勧められて断り切ることができず、入信してしまいました。それが2007年の9月のことでした。

麻原への個人崇拝を強制される

 私は杉並区の自宅からアレフ東京道場に通って修行するようになりましたが、やはり大きな抵抗を感じるようになっていきました。なぜならば、アレフでは麻原への個人崇拝を強制されたからです。

 私は麻原とは会ったこともありませんから特別な思い入れはありませんでしたし、むしろあれだけの事件を起こした人ですから、抵抗を感じていました。
 しかしアレフでは、麻原は絶対的な神のような存在だから、絶対的に帰依するようにと指導されました。

「オウム事件は陰謀によって起こされた」とする信者勧誘のための勉強会

 また、
アレフでは、2007年9月~2010年8月頃、新しい入信者を増やすための勧誘活動をする信徒を対象にした、オウム事件についての勉強会を実施していました。

 私が参加した勉強会は、東京本部の出家信者のMさんが主催していました。
 まず、「9.11テロは陰謀によって起こされたものである」という内容のビデオを見るのですが、そこから「オウム事件も陰謀によって起こされたものである」という結論に導くというものです。
 つまり、オウム事件は、フリーメーソンという世界的な秘密結社が起こしたもので、オウム真理教は犯人に仕立て上げられてしまったということです。

 また、逮捕されたオウムの信者は、自白剤等の薬物を投与されて、やってもいないことをやったと自白させられたり、言いたいことが何も言えないようにされたりしているということも説明されていました。
 こうした情報を与えることによって、オウム真理教は事件について潔白だという印象を植え付け、新しい人がオウムに入信しやすいようにするためのものだったのです。

 しかし、その一方で、アレフの別の幹部は「あの事件は麻原尊師が起こしたもので深い宗教的な意味が込められている」という話もしていました。

 どちらの話も私にはとうてい受け入れられないものでしたから、アレフを辞めようという気持ちが高まっていったのでした。


「アレフを辞めたら、グルとの縁が切れて地獄に堕ちる」という脅しのような引き留め


 そこで、2009年10月頃、私はアレフ東京道場の幹部に、アレフを辞めたいと申し出ました。

  すると、それから1週間ほど経ったある日の夜9時頃、私の自宅アパートに、アレフ幹部や信者が3人でやってきて、表に駐めてあった車に私を連れ込みまし た。そして、車の中に設置してあったビデオデッキを使って、ある映画を見せられたのです。それは、悪いことをした人たちが地獄に堕ちて、針の山を登らされ たり、鬼から虐待されたりして、血まみれになって苦しんでいる場面が延々と続く映画でした。

 彼らは、このような地獄の残虐な模様が描かれている映画を私に見せながら

「もしAくんがアレフを辞めたら、グル(麻原)との縁が切れて、このような地獄に堕ちるんですよ」

というような話を私にしました。その上で麻原の説法ビデオも見せられました。
 私は、夜中にこんな脅しのような引き留めを受けて、どうしていいものか悩んでしまいました。

藁をもすがる気持ちで、上祐さんのネット中継を見る

 やがて、アレフを辞めた上祐さんが、新宿のトークライブハウス(ネイキッド・ロフト)で、オウムやアレフの総括を話す一般人向けのトークショーに出演するということを偶然ネットで知り、それを見てみることにしました。

 アレフでは、

「上祐さんやひかりの輪関係者の話は、魔境に落ちることになるから絶対に聴いてはならない」

と強く指導されていましたが、アレフを辞めたい私は、藁にもすがる気持ちで見てみることにしました。

 2010年7月21日にUstreamのネット中継を通じて聴いた上祐さんの話にはとても納得が行き、上祐さんやひかりの輪なら、私がアレフから脱会するお手伝いをしてくれるのではないかと期待し、相談のメールを上祐さんに送ってみたのです。

上祐さんにメールで脱会を相談
 
 その内容は、

「私はアレフを辞めようとしている者ですが、辞めたら地獄などの三悪趣(低い世界)に落ちると言われています。
 これについて上祐さんはどういう見解をお持ちですか?」

というようなものでした。

 それに対して上祐さんからは、

「それは思いこみに基づく話であって、何の証明もできないことだから心配しない方がよいです」

という趣旨の返事がありました。

 さらに、

強い引き留めを受けているところを脱会するにはどうしたらいいでしょうか?」

と質問してみたところ、

「とにかく脱会の固い意思を伝えて相手に諦めてもらうのがよい」

とのことだったので、あらためて脱会の意思をアレフ側にメールで伝えました。

 それでもアレフ幹部が自宅にやってきて私を脱会させようとしないので、上祐さんに再度助言を求めたところ、

「内容証明郵便で脱会届を出せばよいでしょう」

という返事をもらいました。

脱会届を内容証明で郵送し、無事脱会

 そこで、ひかりの輪副代表の広末さんに手伝ってもらって、2010年8月24日付をもってアレフから脱会するという内容の脱会届を作成し、アレフに郵送しました(広末さんは他にも何人かのアレフ信者の脱会届を作成して脱会支援をしているそうです)。

 ところが脱会届を受け取ったアレフの信者は、私に、「ひかりの輪からの脱会届を書いて出せ」と要求してきたりしました。

 こうしていろいろなゴタゴタがありましたが、何とかして私はアレフを辞めて、ひかりの輪に通うようになりました。


(2020年3月現在:この方はひかりの輪に通っておられません)
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アレフ問題対策室

Author:アレフ問題対策室
▶アレフへの疑問、脱会しても大丈夫か、スムーズな脱会の方法等ご相談ください。ひかりの輪スタッフは脱会して13年、呪縛から解放され幸せです。
▶ご家族がアレフに入信して困っているご家族の方のご相談も、多数いただいております。
▶元・オウム・アレフ信者の経験から、150名以上の脱会を支援してきました。
▶アレフの内情も知り尽くしています。
▶アレフ勧誘の前段階・アレフを隠した偽装ヨガ情報を公開中。おかしいと思ったらこちらを
▶今なお続く、アレフの諸問題の告発と対策を行っています。
▶ひかりの輪STAFFの4人が運営しています。(主な担当者:山口・宗形・広末・細川)

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