麻原三女・松本麗華氏『止まった時計』(講談社)の虚偽内容 1~6
(2015年05月12日)
※ こちらにも「ひかりの輪 オウムの教訓サイト」から転載します。
『止まった時計』(講談社)においては、残念ながら、事件後のオウム真理教や、その後継団体のアレフにまつわる出来事に関して、多数の虚偽の内容が含まれていました。
この件は、報道機関からも、私たちに問い合わせがあり、その一部はすでに報道されました(「週刊新潮」5月7日・14日号、p43)。
ただし、報道されていない部分もありますので、以下に「オウムの教訓」として、記事を掲載いたしました。
麻原三女・松本麗華氏『止まった時計』(講談社)の虚偽内容について
記事一覧
三女の、オウム真理教における基本的な位置づけと、一連のオウム事件後の、99年までの以下の事実を説明します。
1 麻原の「獄中メッセージ」(95年・96年)
2 観念崩壊セミナー(96年)
2000年、受刑を終えた上祐が教団に復帰後の、三女の教団関与について、『止まった時計』(講談社)の記載の中で、具体的に事実に反する記載の事例を挙げて説明します。
2003年以降、三女らは、上祐を、アレフの教団運営から外し、修行に籠らせましたが(2003年後半~2004年末近くまで)、1年半間ほどの幽閉の後、上祐と上祐を支持するグループが、麻原の家族らに反抗を開始して、教団分裂に至りました。
1 三女を中心とした麻原家族の「上祐外し」を示す多数の証言
アレフを脱会した元幹部(野田成人氏、村岡達子氏など、当時、三女と直接の「上祐外し」に関係した者たちの、8名の証言です。
2 「上祐外し」前後に関する三女著作の虚偽の記載内容
三女の著作『止まった時計』(講談社)の中の、具体的な虚偽の記載について、具体的に、事実に反する記載について説明します。
2005年以降の、事態を知る者たちの証言等を掲載します。
1 野田成人氏を、教団運営から排除
2 村岡達子氏を、教団運営から排除
3 2010年、読売新聞が報じた、警視庁が掴んだ、三女や妻の教団関与の証拠
麻原の家族内での分裂が勃発=教団分裂となっている現在までの状況について、補足的に説明します。
これまで①~⑤で述べたとおり、三女には、自ら主導して、教団に積極的に関与し、裏から支配してきた事実があり、その証拠となる多くの証言があります。
しかし、その事実を無理に隠したり、上祐や母(麻原の妻)といった他人を、主導者として責任を転化しています。
その原因・理由はなんでしょうか?
また、今後について、以下のさまざまな視点からまとめました。
1 三女が教団への関与や自分の主導性を否定する原因・理由について
(1) 三女の主観では、嘘をついていないつもりである可能性
(2) そもそもが事実の記載ではなく、主観的な感情・心情の吐露なのか
(3) 法的な責任を問われる可能性を回避したいのか
2 三女派の信者グループが今後も存続する疑いに関して
3 三女の過去の教団への関与による、悪影響の解消に関して
三女は、全ての信者達に対して、麻原の高弟であった自らの責任として、以下を明確にすべきだと思います。
① 麻原とその教えに対する信仰は、間違っていること、
② アレフが、麻原を絶対視する方向に回帰したことは間違っていたこと
4 三女が、麻原の事件への関与を認めていないことに関して
私たちが、三女が、麻原の事件への関与を確信しつつ、それを公には認めていないと考えている理由です。
5 三女の著作全体の評価について :前向きな内容も少なくないこと
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