6月10日(日)、札幌にてアレフ脱会相談受付中です。


◆札幌でのアレフ脱却支援のご相談

6月10日(日)に、札幌にて、アレフ(旧オウム真理教)の脱却支援を受付しております。

 札幌は、アレフ(旧オウム真理教)洗脳的勧誘活動が、全国で最も突出している地域であり、その被害を受けた方からのわたしたちへのご相談が続いています。

 ご家族が入信してしまったなど複数の方の深刻なご相談があり、できる限りの脱却支援をさせていただいた結果、多数、脱却に成功したケースがあります。

 札幌へは、遠方のためあまり頻繁に伺えないので、ぜひこの機会をご活用いただければと思っております。(念のため申し添えますが、ひかりの輪に入会しなければならないということはありませんので、安心してご相談ください。)


◆お問い合わせ

●福岡支部教室(北海道地区) 担当:吉田恵子
  住所: 福岡県福津市花見の里3丁目24-19
  担当者携帯電話: 080-6583-5869
  窓口電話 :0940-51-3319
  メールアドレス: fukuoka@hikarinowa.net

3月10日(土)、札幌にてアレフ脱会相談受付中です。

◆札幌でのアレフ脱却支援のご相談受付

3月10日(土)に、札幌にて、アレフ(旧オウム真理教)の脱却支援を受付しております。

 札幌は、アレフ(旧オウム真理教)洗脳的勧誘活動が、全国で最も突出している地域であり、その被害を受けた方からのわたしたちへのご相談が続いています。

 ご家族が入信してしまったなど複数の方の深刻なご相談があり、できる限りの脱却支援をさせていただいた結果、多数、脱却に成功したケースがあります。

 札幌へは、遠方のためあまり頻繁に伺えないので、ぜひこの機会をご活用いただければと思っております。(念のため申し添えますが、ひかりの輪に入会しなければならないということはありませんので、安心してご相談ください。)


◆お問い合わせ

●福岡支部教室(北海道地区) 担当:吉田恵子
  住所: 福岡県福津市花見の里3丁目24-19
  担当者携帯電話: 080-6583-5869
  窓口電話 :0940-51-3319
  メールアドレス: fukuoka@hikarinowa.net

ひかりの輪がアレフ脱会支援をした人が152名に

昨年2017年までの間でひかりの輪がアレフからの脱会を支援した人の数が152名となりました。この人数は、アレフ入会した人の脱会とアレフを隠したヨガ教室からの脱会(アレフ本体への入会の未然防止)の両方を合わせた数です。


アレフは、未だに麻原彰晃(=松本智津夫)をグルと仰ぎ、信仰しています。地下鉄サリン事件をはじめオウムの数々の事件を陰謀として、オウム(アレフ)がやってないと主張しています。事件をやってないと主張していることから、事件被害者への賠償もしていません。


アレフに入会に導くにあたって、アレフを隠したヨガ教室に誘いそこで、陰謀論を植え付けアレフ入会させています。

アレフと隠したヨガ教室の特徴として

①ヨガの実践は少なく、座学と言われるレクチャーが中心
②座学の内容は、カルマの法則、輪廻転生、陰謀論、などの話が中心
③上の段階があると言う
④グルがいると言う

などです。

そして、ヨガ教室への勧誘は

①その地域の大型書店で声をかける
②中心的な駅の近くで声をかける

などです。

もし、あなたがヨガ教室に通っていて、そのヨガ教室が上記のような特徴があるなら、こちらの記事http://alephmondaitaisaku.blog.fc2.com/blog-category-37.htmlをお読みすることをおすすめします。

そして、このブログを主催しているアレフ問題対策室にご連絡ください。
脱会の支援をします。
http://alephmondaitaisaku.blog.fc2.com/blog-category-14.html

また、ヨガ教室からアレフに入ってしまったもののアレフに違和感を感じている人も一報ください。確実にアレフから脱会できる方法をお教えします。

アレフの著作権問題の最新情報と解決のための呼びかけ

1.アレフ著作権問題の近況

 このブログで紹介してきたように、アレフが、麻原・オウム真理教の著作物を使って教団を運営し、収益を上げていますが、オウム事件の被害者団体(オウム真理教犯罪被害者支援機構)は、オウム真理教の著作権は、宗教法人オウム真理教の破産業務の終結と共に、被害者団体に譲渡されているので、その使用・利用を停止することをアレフに求めて、2012年3月に、東京地裁に調停の申し立てをなし、今現在もそれが続いています。

 その調停の内容は非公開であるため詳しくは分かりませんが、アレフ側は、自分達が使っている著作物は、宗教法人オウム真理教のものではなく、麻原個人の著作物であって、被害者団体に著作権はないと反論して、事態はこう着しているという情報があります。


2.麻原死刑囚の死刑執行と共に変化するアレフ著作権問題の状況

 まず、まもなく、麻原死刑囚と共犯者であるオウム真理教の元幹部の裁判が、終結する見通しとなっており、そうなると、麻原を含めたオウム真理教事件の死刑囚の死刑の執行が視野に入ってきます。これまでは共犯者の裁判が終結していないために、彼らの死刑も執行されませんでしたが、その障害が取り除かれるということです。
 
 すると、麻原が死刑になると、その著作権は、麻原の妻と子供たちに相続されることになりますが、家族の中で、アレフが使用することを認めない者がいれば、現在のこう着状態が崩れる可能性があると、ひかりの輪では考えています。

 というのは、著作権法では、相続者が複数いる場合は、著作権は、複数の相続者の共有となります。そして、全ての相続者が合意しない限り、他者(例えばアレフ)に著作権の利用を認めることはできないし、相続者本人が利用することもできません。しかし、合意を拒むためには、正当な理由が必要です。

 その一方で、一人の相続者だけでも単独で、他者(例えばアレフ)や他の相続者が、著作物を使用することを差し止めたり、損害賠償を求める請求を裁判所にすることが出来ます。参考情報:http://www.ishioroshi.com/biz/kaisetu/chosakuken/index/kyouyuuchoskuken/

 すると、焦点は、

①家族のそれぞれが、アレフに使用を認めるか、使用に反対するかどうか。

②アレフに反対する者が、アレフの使用の差し止めの請求を起こすかどうか、逆に、アレフに賛成する者が、アレフの使用を認める合意を相続者の家族全体に求めるかどうか。

③仮に反対する者と賛成する者との間での争いになった場合、アレフに反対する者が、使用を認めることに合意しない正当な理由があるかどうか

 ということになります。


3.現在の麻原死刑囚の家族のスタンス

 麻原の妻と子供たちの中で、アレフを裏から支配し、アレフに著作権の利用を許諾する可能性があると思われるのが、妻と、妻の下にいる二男だと思われます。しかしながら、妻は、裁判などを通じて、公には麻原・オウム真理教を批判しており、アレフとは無関係であると主張していますから、そのスタンス・真意が、改めて公けに問われることにもなります。

 一方、アレフから完全に離れているのが、長女と四女であり、特に四女は繰り返しメディアで、両親とアレフを否定しているので、アレフの使用を認めないと思われます。

 また三女・次女・長男も、2014年頃から、妻や最高幹部の二宮などを中心としたアレフの体制派と対立しました。その結果、アレフが三女側と妻側の二つに分裂したと言えばいいか、三女らがアレフの組織(への関与)から排除された(ないしは三女側がアレフの組織からは離脱した)と言えばいいか、簡単には説明しにくい状態になっているとされています。
 
 この三女らは、公には妻・アレフを批判していますから、アレフの著作物の使用に反対する可能性がありますが、しかし同時に、父親を事件の首謀者とは認めないニュアンスの主張をするなどして、そのスタンスが曖昧であることなどから、彼らの父親の著作物をアレフが使用することに反対するか否かによって、彼らの真のスタンスが問われると言うことが出来るかもしれません。

 こうして、社会的な視点から、家族の誰かが、アレフの使用に反対して差し止める可能性があり、そうなった場合、家族の誰かが、アレフの使用に向けて家族全体の合意を求める可能性と、誰も合意を求めない可能性があるということになります。

 なお、ひかりの輪のスタッフは、団体の発足以前から、アレフやアレフに関わる麻原の家族とは断絶状態である。よって、彼らに関するこの重要な事実をこのブログで公開したり、家族を取材したことがあるいくつかのメディア関係者に伝えて注目を促したり、警察関係者、被害者団体、公安調査庁調査官にも伝えています。


4.著作物の利用が認められない場合のアレフへの大きな影響

 結果として、著作物の利用が認められないと言う結論が出た場合ですが、それにもかかわらず、アレフが無断で利用を続けるならば、民事上の手続きに加えて、刑事事件として告訴される可能性もあります。著作権侵害の罪は重たく、最高懲役10年の重罪となります。よって、アレフは、麻原が死亡したことが分かり次第、これまで自由に利用してきた著作権に関して、相続者家族の合意なくば、無断では利用できない状況になる可能性があります。

 ここでの著作物とは、いわゆる書籍や説法ビデオに限らず、アレフが「教学システム」と呼んでいる麻原の説法集、秘儀瞑想と呼んでいる瞑想教本(とそのビデオ動画)を初め、詞章・歌・マントラなどの映像・音響教材の一切をふくみます。

 そして、著作物が利用できないと言うことは、今既に書籍などを所有している信者が個人的に本を他人に見せることは許されますが、アレフだろうと麻原の家族であろうと、その複製(手書きを含め)、販売、(アレフの道場での)陳列、(動画・音声の)上映といった行為は全てが禁止されます。よって、アレフの教化活動と財務に甚大な影響を与える異になると思われます。

 なお、著作権の保護期間は50年であり、麻原の最初の著作物は1984年、主な著作物は、1987年にオウム真理教が発足しててから麻原が逮捕される1995年までに作成されたため、2034~2045年まで、すなわち、向こう17年~28年までは、使用できないことになります。

アレフの新たな勧誘の方法:名古屋地区

◆新たなアレフ勧誘の手口

アレフ勧誘の手口として、名古屋地区から得た新たな情報がありますのでお伝えします。

まず以前、アレフを隠したヨガ教室(=覆面ヨガ教室)に誘うために、その地域にある大型書店で声をかける(=キャッチする)という方法がとられていましたが、今現在、名古屋地区では書店キャッチという方法はあまり行われていないようで、そのかわりに、街頭でのキャッチに変わっています。

街頭でのキャッチが行われている場所は名古屋駅、鶴舞駅、栄駅、金山駅のそれぞれ周辺です。

男性と女性のペアが声をかけてきて、(女性2人組の場合もあると思われる)
「ヨガに興味ありますか?」
「ヨガにどんなイメージがありますか?」
と聞いて来る。

そして、
多くの人が持っているヨガの体操のようなイメージにたいして、ヨガはもっと深いもので、今伝えられているのはそのほんの一部で、それを日本に広めようという先生がいる。ヨガは、職場等の悩みの解決などもできる。自分たちは5年くらいヨガのサークルでヨガをやっている。
などの内容の話をしてきて、電話番号などの交換をする。

次に、ミスタードーナッツなどで会い、ヨガのサークルの説明をし、そこからヨガの座学に誘う。
※以前は「ヨガ教室」と言っていましたが、今は「ヨガサークル」と言っている。

その後、30時間ほどの座学が終了すると、上の段階に進むということでアレフと明かし入会させる。座学では、カルマの法則の話、功徳の話(このとき、白い玉、黒い玉という喩えで話す)、陰謀論・フリーメーソンなどの話をする。

※以前は、覆面ヨガ教室での期間が何ヶ月かあったのですが、最近の脱会支援の相談では、アレフと隠したヨガサークルの期間は1ヶ月と短くなっています。
アレフは、多くの若者を早く勧誘し、その中から有望な者を出家させようとしています。
何かに焦っているようでもあります。
また、麻原の次男が教祖になって教団を継ぐと言っているということです。次の段階に備えようとしているようだといいます。


◆アレフの巧妙なやり方


今回、脱会支援者から聞いたアレフの巧妙なやり方だと思った点は、

今の若者は、ヨガに対するアレフ(オウム)=麻原などの悪いイメージはない人が多いと言います。
逆に、ヨガにいいイメージを持っている人が多いそうです。ヨガはハリウッドスターがやっている、若いタレントがやっている、日本代表のサッカー選手がやっているなどのきれいなイメージがあり、ヨガと言われても警戒心はないといいます。

そのような背景の上に、座学でヨガは深いものでいいものだというイメージがさらにできあがり、

そこへ、本物ののヨガを広めようとしたのが麻原だということを言われる。ヨガに対するいいイメージがあるので、ヨガを広めた麻原にたいしてもいいイメージを持つ。それと昔のビートたけしとの対談のテレビ番組の動画を見せられ、大御所であるビートたけしが麻原を認めるような発言をしていることで、また麻原にいいイメージを持つことになる。そうすると、世間やマスコミで言われている麻原は精神異常者だというイメージとの間にくい違いを感じ、世間で言われているのと実は麻原は違うのかもしれないという思いが生じる。

その次の段階で、フリーメーソンの陰謀論の話が出てきて、麻原の評価も陰謀論で作られたものだと納得する。

このようにして、麻原に対する抵抗感を取り除く。

このことは実際の体験者から聞いたことです。

20歳前後の若者は、地下鉄サリン事件のことは記憶になく、後から話として聞いているだけなので、肌で事件を感じていない分、麻原に対する捉え方も甘いものになっているようです。体験者本人もそのように言っていました。

アレフは、多くの若者を早く勧誘し、その中から有望な者を出家させようとしています。
何かに焦っているようでもあります。
また、麻原の次男が教祖になって教団を継ぐと言っているということです。


◆今後の展開しようとしている勧誘の手口

最後に、今後展開しようとしている新しい勧誘の手口をご紹介します。

勧誘のターゲット:ネットワークビジネスをやっている人

方法:
ネットワークビジネスをやっている人は、自分のビジネスに人を勧誘しますが、アレフの人間が勧誘される側になり、つまり勧誘されるふりをして、逆にアレフに勧誘するという方法。


ネットワークビジネスをやっている人は、自分のビジネスに勧誘することイコール人助けだと思っている。そういう人をヨガサークルに誘い、アレフに勧誘し、アレフに入会し麻原信仰をすることこそ本当の人助けだと思わせ、多くの人をアレフに勧誘させる、という目論見です。

この記事をご覧になった方で、ご自身が、あるいは知り合いにネットワークビジネスをやっている人がいたら、一言、注意するようにとお伝えください。

また、以前からミクシィ、ツイッターなどのSNSを使った勧誘も行っていましたが、今後、出会い系などのSNSでの勧誘を模索しているということです。


2017年:麻原・オウム・アレフの行方

 2017年は、麻原の死刑をはじめ、アレフの著作権侵害問題など、麻原、アレフに大きな変化の可能性が高いということで、ひかりの輪の上祐代表が自身の上祐史浩オフィシャルブログに記事を掲載していますので、ご紹介します。

  >>>上祐史浩オフィシャルブログ「2017年:麻原・オウム・アレフの行方」





麻原三女・松本麗華氏の月刊『創』7 月号における虚偽の記載に関して――『止まった時計』に関連して


 先月5月、ひかりの輪では、麻原三女・松本麗華氏の著作『止まった時計』の虚偽の記載について指摘を行いました。

 それに関連して、今月発売された月刊『創』7月号の麗華氏の発言の中に、以前、社会的に問題となった「麻原家族の絵画使用料の問題」についても、事実に反する部分がありましたので、それについて説明しておきたいと思います。

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【1】上祐代表と、『創』読者とのFBでの質疑応答
   〈絵画使用料以外の部分に関して〉
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 その前に、最近、その『創』の麗華氏の記事を読んだ読者の方から、上祐代表に、フェイスブック上でご質問がありました。それは、麗華氏の『創』の発言を見ると、上祐さんや野田さんの話のどちらが事実関係を正確に語っているのか、ますますわからなくなるので、回答して欲しいというご質問でした。
 まずこちらからご紹介します。

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◎質問 
 「松本麗華氏と、上祐さんや野田成人さんのどちらが事実なのでしょうか?


 自分としては、個々人の良識に委ねたかったのですが、下記の質問に回答して欲しいと言う人がいるので、お答えしました。

【読者からの質問】

 昨日発売になった「月刊創」15年7月号で、著者の松本麗華さん(麻原の三女)が、後日談の手記を書いてます。
 そもそも『止まった時計』の内容にたいして、上祐史浩さんの「ひかりの輪」や元アレフ代表の野田成人さんらが、虚偽の事実が書かれているとブログで公表していますが、それにたいして部分的に反論してます。

「もっとも批判が多かったのは、元教団関係者で組織的な活動をしている人々からである。予想通りと言えば、予想通り。事件前のことは父に、それ以降のことはわたしの責任にしてきた人たちにとって、わたしはわかままで凶暴な、何をおこなってもおかしくない「三女アーチャリー」であり続ける必要があるのだろう。

 わたしは、人を批判すれば生きていける世界ではなく、それぞれが自分なりに生きていける世界になることを願っている。わたしを含めて、オウムに関わった人々の時計が動き始めたら嬉しい。」(月刊創2015年7月号 104-105p)

 また、この手記では、新たに2000年からアレフが松本家に対して生活援助を始めた経緯を説明していますが、こうなるともうどっちが事実関係を正確に語ってるのか、ますますわからなくなります。この「創」の手記にたいする上祐さん野田さんの反応をお待ちしてます。


【上祐の回答】

 どちらが正しいかは、こうした意見が対立する場合に、この社会で、私たちが尊重すべきとされている証拠の質と量で判断するということではないでしょうか。

 そこで、ひかりの輪は、証拠として、

1.私だけではなく、三女を実体験した、
  他の多くの「ひかりの輪」のスタッフの証言
2.「ひかりの輪」とは利害関係がない、元アレフ幹部の野田氏、村岡氏の証言、
3.読売新聞の報道した、警視庁の捜査結果(私が警視庁から聞いた情報も)
4.公安調査庁の主張(公表されているものと観察処分の内部資料)
5.麻原の説法や獄中メッセージ(これは物証だと思います)

などを提供しており、しかも、

6.「ひかりの輪」の見解の事実関係についての大枠を、外部者である滝本太郎弁護士も認めており、
7.三女の著作の虚偽を指摘した、「週刊新潮」・「月刊宝島」の記事でも引用された

などの事実があります(とりあえず四女の証言は排除しておきます)。

 また、彼女の主張は、

1.事件は麻原ではなく幹部のせい、
2.事件後の教団を主導したのは家族ではなく幹部である

 というものですから、双方とも、麻原とその家族が教団を主導したという点が最大の特徴です。

 これは、オウム教団の通説に反するものですが、一連の事件が信者にとって絶対とされた麻原が主導したことは、

1.過去の無数の裁判における、ほとんど総ての幹部の証言が
  一致を見ていること
2.麻原が殺人を肯定している多数の講話や、幹部との会話の
  録音という物証があること(例えば、NHKは、麻原が戦闘を
  正当化する考えに幹部を誘導している録音テープを報道し
  たことがあります)。

などから、合理的に判断して明らかだと思います。

 一方、三女は、1995年の事件の際に、わずか11歳にすぎず、その彼女が事件を麻原ではなく、幹部が主導したと主張しても、証拠としてはあまりに信頼性が無いと思います。
 よって、通説どおり、麻原とその家族が主導する教団に対して、麻原に強く愛着している三女が、麻原と自分を守るために、麻原とその家族が主導していない教団と言う虚構を主張していることが容易に推察されるのではないでしょうか。

 私は、彼女が、司法制度を最終的な解決手段とする法治主義の日本社会の中で生きていくのであれば、今後、多くの裁判、証言、物証に基づいて結論された、絶対的な立場に基づいて麻原が主導した事件であったことは、素直に認めることが必要だと思います。

 そして、「多くの人が証拠を持ってなんと言おうと、自分の主張が正しい」という三女の言動は、ある意味で、麻原そのものです。そして、それが、私たちが昔から知る三女なのです。

 すなわち、今の三女のあり方が、例えば、野田成人氏などが非常に激しく「全く変わっていない」と主張する原因になっています。野田氏も、三女のためを思ってブログの記事を書いていると思います。

 そこで、もうそろそろ、「根拠は度外視して三女を信じたい」と思う人以外は、三女のために、なぜ三女が、無理な嘘をついているのかの原因を考えてあげるべき段階ではないでしょうか。
 私が推察するところでは、原因である可能性は、2つほどあると思います。

(1)被害妄想の可能性?


 一つ目の可能性は、「教団は社会に弾圧されている」と考えた父親の被害妄想と同じ現象であり、今回は「今や社会に加えて元幹部・アレフが自分たちを弾圧している」という被害妄想に、もし陥っているとすれば、なんとも言いようがありません。
 子供の頃から、あの教祖と教団で生きてきましたから、周囲は皆悪であって自分たちを弾圧する中で自分たちだけが正しいという「迫害の被害妄想に陥る教祖人格」というものが、子供の頃から染み付いている可能性があります。

 なお、この責任は、自分の子供を「神の子」と位置づけた麻原に加え、その麻原の絶対的な指示の結果として余儀なくされたとはいえ、三女らを神の子として扱った、私たち当時の弟子たちの罪でもあります。すなわち、自己の血を含めて、自分を絶対化したのが、麻原の教えの本質であったのです。

(2)意図して嘘をついている可能性

 二つ目の原因の可能性は、被害妄想ではなく、父親への異常な愛着と自己保全の結果として、意図して嘘をついていることです。実際に、彼女は、教団への関与を認めれば、法的な責任さえ追及されかねません。
 例えば、教団に関与していないとして、昨年、公安調査庁に損害賠償を求める裁判を起こしていますから、今更それを覆せば、嘘によって賠償金を取ろうとした詐欺未遂罪に問われる可能性もあります。また、かつての入学を拒否された際の裁判も同じ構造です。

 三女のためにも、皆さんの議論が、次の段階に行くことを願っています。
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 このファイスブックの質疑応答を読んでいただいてから、以下の虚偽の事実関係をお読みいただくと、より構造がわかりやすくなるかと思います。


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【2】誰が本当のことを言っているのか?
   記憶の塗り替えの可能性
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 麗華氏の発言に関連して、興味深い事例として、「記憶の塗り替え」という検討も必要かもしれません。最近、麗華氏・次女・四女の3人に起こったことがあります。
 麗華氏の『止まった時計』について妹の四女は「嘘ばかり」とマスコミで批判し、その後、麗華氏に続き、麗華氏と仲の良い姉の次女がブログを開設し、四女の問題を掲載。すると四女が反論を書き込み、次女がさらに反論。
 その中で、次女は、「(四女が)意図的に嘘をついているのか、無意識的に記憶を塗り替えているのかをずっと考えて続けてきた」と述べています。
 このような事例から、記憶の塗り替えの可能性について考察した、上祐代表のブログ記事をご紹介します。

>>「心の解放・悟りの哲学 第4回 記憶の塗り替え、真の自分を知る③



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【3】麻原三女・松本麗華氏の月刊『創』7月号
   における虚偽の記載
   「麻原家族の絵画使用料の問題」について
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 『創』の麗華氏の発言によると、麻原家族の絵画使料の問題については、著作の中では、自身の人生の物語ではなく自分とは関係がないとして書かなかったものの、その点を読者に改めて問われ、同月刊誌上で、それに答えたとあります。

 この問題は、2006年に報道などで、「アレフ教団が麻原家族に多額の経済援助をしている」として批判を受けた問題です。
 その経済援助は、2006年からではなく、その数年前から行れていたのですが、2006年に発覚した経緯は、その前後に、三女に近い男性信者に関する容疑で、三女らの自宅が家宅捜査を受けたことが関係していました。

 まず、麗華氏の『創』での記載を確認しながら、事実について説明していきたいと思います。


1 松本麗華氏の『創』の発言の具体的な虚偽の内容

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(月刊『創』7月号「オウム麻原もと教祖の三女 独占手記 松本麗華として生きたくて」 p101~103)

「2006年6月ごろ、わたしたち家族に「絵画使用料」という名目で団体が資金援助をしているのではないかと、マスコミが騒ぎ立てたことがありました。

 契約締結時にアレフ代表だった上祐史浩さんもこの絵画使用料について、月刊『創』(創出版)2007年4月号で、
「働くに働けない、ほとんど未亡人に近い知子さんに、子どもが六人にいて、(長女は別居)、という事情を考えると、同道とは支援できないけれど、こういう理由なら、後から公になっても理解をえられるんじゃないかと思って、月何十万円かを送ること契約をしたんです。形式的には知子さんが描いた絵画使用量とかにしていましたが、本質的には生活援助でした」
と述べています。

 果たして、真実はどうだったのでしょうか。

 2000年2月4日にアレフが設立されたとき、上祐さんは父の写真を使うのをやめ、母が画いたシヴァ神の絵を本尊として使うことにしたようです。絵画使用料の「絵画」とは、母が描いたこの絵のことです。母が画いた絵は次姉が大切に保管していました。
 しかし、わたしと一緒に彼女が旭村の事件で拘留されているときに、ある正悟師が、「(次姉)の許可を取った」と嘘をつき、勝手に持ち出してしまったのです。持ち出された絵は撮影されて、多数印刷され、本尊として道場の祭壇に飾られたり団体の人たちに配布されたりしました。

 母は、自分の描いた絵のことが気になっていたのか、釈放後すぐに、次姉に対し、「あの絵はどこ? 恥ずかしいから捨てる。持ってきて」と言いました。この「絵画」が使用されていることを母も知らなかったようです。自分の絵が複製され、団体に出回っていることを知ると、「全部回収させて!全部破棄させて!」と叫んだといいます。
 母は、法的手段を使っても回収を図りたいという意向で、「とにかく絵を回収させて。勝手に使っているなんてひどい!ずっと捨てるつもりだったのに!」と、言っていました。

 団体を法的に訴えてでも、絵の処分をさせるということを母が強く主張したため、わたしたちは慌てました。団体が勝手に母の絵を盗り、複製して配布したことについて、怒りはありましたが、法的に争うことはしたくありませんでした。特に、絵の複製に関係のない人が困るのは嫌だという気持ちがありました。いきなり裁判となれば、団体の事情を知らない多くの人たちが困ってしまうのではないだろうかとも考えました。

 そこで、わたしたちは弁護士さんたちに相談し、勝手に使用されている絵画の使用料を、正式に団体と契約し対価を支払わせたらよいのではないか、というアドバイスをもらいました。母は「契約なんてどうでもいい」となかなか納得しませんでしたが、法的手段をとった場合、余計に世間の目を引く可能性がありました。

 「もし、勝手に使われたことを訴えたら、それはそれでマスコミにも注目されてしまう。恥ずかしいとお母さんが思っている絵が今よりも有名になってしまう、何百、何千と複製されているものだから、もう隠しておくことはできないと思う。それならば、あきらめて、悔しいと思うけど、お金をもらうという方法で折り合いをつけたらどうかな」と言ったところ、母は悔しそうではありましたが、納得してくれました。

上祐さんも「使用料を支払うから引き続き使用させてもらいたい」と強く要望したため、契約が正式に結ばれることになりました。2002年の12月のことです。
 この契約は、弁護士の先生を交えて、母と団体が契約書を取り交わした正式な契約であり、内容も法的に正当なものです。
----------------------
 以上が、麗華氏の『創』7月号での「絵画使用料」についての発言部分です。
 しかし、この主張は、様々な点から、全く不合理で、事実に反しています。その理由を以下に述べます。


(1)麻原の家族が「使うな」と言えば教団は絶対に使えない

 第1に、教団の中で、麻原の家族は、麻原によって「上祐ら幹部信者を上回った最高権威」と位置づけられていることは、すでに以前の記事で説明したとおりです。よって、もし、麻原の家族が、「シヴァ神の写真を使うな」と一言上祐らに指示すれば、教団は絶対に使えないという立場にありました。

 当時のその権威の絶対性は、以前の記事で説明した通り、実際に2003年には、当時信者の中のトップで教団の代表であった上祐が、麻原家族の指示によって、教団活動から外され幽閉されたという事実さえあるほどです。

 上祐は2005年前後から家族に反抗を始め、2007年に脱会するに至りますが、「絵画使用料」の話は、2002年の時点であり、依然として上祐の中では、麻原と麻原の家族に対する帰依・信仰が残っていた時期のことです。

(2)麻原家族の反対を押し切り、妻のシヴァ神の絵を使う必要性はない


 第2に、オウム真理教及びアレフが用いたシヴァ神(正確には「シヴァ大神」)の絵画は複数あり、麻原の妻の絵は、その一つにすぎないものでした。ですから、アレフ教団として、妻の絵を使わなければならない絶対的な必要性はありませんでした。

 多くの方がテレビなどで、オウム真理教総本部道場に設置されている「シヴァ神の絵」をご覧になったことがおありかと思われますが、そこで映っていた絵は、妻の描いたものではなく、ある女性の弟子が描いたものです(NHKの特番でモデルとなった幹部信者)。そして、その妻が描いた絵ではないシヴァ神の絵を、アレフ教団も使っていました。

 このことから、仮に、家族の要請があった際に、それに抵抗しなければならない理由はないということがおわかりいただけると思います。

(3)教団では、弟子に著作権の権利は誰にもなかった


 第3に、オウム真理教では、妻や上祐を含め、弟子たちが、自分の書いた本や絵画に「著作権」などを主張することは一切なく、オウム真理教時代に、「著作権料」を受け取ったことも一切ありません。

 というのは、麻原の説いた「極限の布施」という教えがあり、弟子たちは、自分の財産は、総て教団(宗教法人オウム真理教)に布施するという考えだったからです。

 より正確に言えば、弟子たちは、自分が本や絵を書いたとしても、それは、自分たちのためではなく、教団のために書いたという理解であって、著作権の法律概念で言えば、「個人の著作物」ではなく、いわゆる「法人著作物」ということになるのかもしれません。

 それは、麻原自身でさえも実践していたもので、そのことを麻原は公の場で明確に認めています(例えば、破防法弁明手続きの際の麻原の発言の中に、「私は一文無し」というものがありました)。

 また、先ほど述べたシヴァ神の絵画を描いた幹部信者に対しても、教団は一切使用料などは払っていませんでした。上祐も、オウム真理教時代に自身の著作や写真集がありましたが、一切お金を受け取っていません。

 よって、妻だけに、しかも、たった一つの絵画に対して、毎月40万円、毎年480万ものお金を払うわけがないことがおわかりいただけると思います。

(4)妻のシヴァ神の絵は、すでに多数に配布・使用されていた

 第4に、妻のシヴァ神の絵は、すでに1986年前後から、オウム真理教の前身団体の「オウム神仙の会」に入会した者に配布されており、上祐らも受け取っているものです。

 こうして、妻が書いた絵は、もともとこのように広く配布され使用されていた絵画ですから、それを今さら使うなという話になるということ自体が、不合理だということもおわかりいただけると思います。

 なお、当時上祐らがいた時のアレフは、麻原の写真を使うことを控えていたので、その代わりに、シヴァ神の写真を使うことが多くなったということは事実です。
 そして、以上のことは、オウム真理教の幹部であれば、誰もが知っている周知の事実です。



2 上祐が実際に経験した「絵画使用料」についての証言

 では、実際に起こったことは何であるかについて、当時のアレフの代表であり、この件で、麻原の妻と直接話をしていた上祐に確認したところ、以下の返答がありました。

     ----------------------------------------------------------------------------------------
(1)麻原の妻と直接会い、決まった話

麻原の妻(松本明香里(当時知子)氏)が、2002年の末に出所してきた際に、私が直接彼女と会ったところ、今後の彼女の生活費として、40万ほど必要であるという話になり、それを教団が提供することとし、その名目を「絵画使用料」とした。

(2)「毎月40万」は、麻原の妻子の生活費として聞いた額


 毎月40万という数字は、妻から、だいたいの必要な生活費として聞いたものである。一般の人から見れば、多すぎると思われるだろうし、これが公になった2006年に、そのような批判があった

 しかし、当時の自分は、「40万」という額が妥当なのかどうかは、あまり考えなかった。というか、考える立場になかったという方が正しいかもしれない。というのは、教団にとって、相手は教祖の家族であるからだ。
 ただし、彼女が外部で就労することは不可能であり、家賃も払わなければならないことは知っていた。

 よって、それは、本当の意味での絵画使用料ではない。仮に、絵画使用料であるとするならば、私と妻の間で、なぜ「毎月40万」が妥当なのかについて交渉があったはずだが、そんな話は一切無い。

 普通、ある絵画を複製して教団施設や会員に配布するとするならば、その使用法や複製の数に応じて料金が変わるものだろう。
 また毎月の支払いにする理由も無い。「毎月40万」とは、それが毎月の生活費として出てきた数字であるからにほかならない。

 三女の記載を見ても、この点は全く説明されていないが、実際に、そんな話は無かったからである。

(3)生活費の名目を「絵画使用料」とした理由


 なぜ、単純な経済援助(贈与)とするのではなく、絵画使用料としたかというと、仮にこの事実が社会に知られた時に、教団が麻原の家族に布施をしているとか、家族は教団からの布施を受けている、となれば、社会的に批判される可能性があるからである。

 その当時から、家族は、公には「教団に関与しない」と主張していた。妻もそうであった。にもかかわらず、多額のお金を受け取っていることが知られた場合、援助=贈与=お布施であるというよりも、「絵画使用料の支払い」とする方が多少なりとも、聞こえが良いということだった。

(4)契約書作成時含め、麻原家族の弁護士とは会っていない


 三女の記載があいまいなために、読者が誤解するといけないので加えるが、私は、麻原の家族の弁護士とは、一度も会っていない。今まで一度も面識がない。私は、母親との話をしただけである。

 契約書の作成は、私と妻が同席した場では作成されていないと記憶している。当時の教団の経理担当の中堅幹部が、当時アレフの代表だった私と、母親の間を行き来する形で作成したと思う。

(5)「絵画使用料」を巡って麻原家族と対立


 2006年、三女に近い信者に対して、おそらく税法に関する家宅捜索があったと思う。その前後に、マスコミに、絵画使用料名目で、40万ものお金が支払われているということが、批判的に報道された。

 この2006年の時点では、私を中心としたグループ(いわゆる上祐派、代表派)と、家族を中心としたグループ(いわゆるA派、正統派)に、既にアレフは分裂していており、批判報道を受けて、私たちのグループは、彼らのグループに、これ以上経済援助を続けることを止めるようにと主張し、彼らと対立した。

 しかし、社会の批判を受けて、彼らも、それを見直すことを検討するという発表をしたことがあるようだ(最終的にしたかはわからない。しなかったのではないか)。これは、このお金の本質が、「教団信者の教祖家族に対する尊重」を土台としたものであって、実質上お布施に近い面を持った、経済援助であって、本当の意味での絵画使用料ではなく、それにしては高すぎるということを彼らも承知していたからだろう。
     ----------------------------------------------------------------------------------------

●ウィキペディアの記載

 なお、上記の上祐の説明は、ウィキペディアが、当時の上祐の発言に加えて、当時の警察捜査に基づく報道を含めて、以下の記載をしています。

「松本知子

 出所後は教団に戻っておらず、2006年半ばまでは教団との関わりは薄いと見られていた。
 ところが、2006年7月20日、アーレフ信者の容疑にかかわる家宅捜索の報道[※4]を通じて、松本知子と三女を中心として松本家が信者からの資金援助を受けていたことが明らかとなり、(中略)こうしたなか、教団が2002年12月以来松本家に「松本知子作の絵画の使用料」を名目として継続的に資金提供してきたことまで報じられた。

 こうした経緯を経て、2006年9月20日、教団が契約に基づいて2002年12月以来松本家に月40万円を絵画の使用料として支払ってきたことを、分裂状態の反代表派に属するアーレフ広報部、上祐派広報部の双方がともに認める見解を発表した[※6]。
 以後の支払いを打ち切るか継続するかについては、両派で意見が対立し合意に達しなかったため、契約は継続されているという。

 なお、上祐史浩は2007年3月発表のインタビュー[※7]において、絵画の使用料契約が当初から実質的に生活援助であったことや、その後信者から松本家への資金提供の流れがあったことを認め、また反代表派の信者が松本知子を含む松本家の人々と個人的接触をしてその意向が教団に反映される、といった形で松本家が実質的に教団に影響を与えていると述べ、四女の告発を事実として認めている。」

 [※4]  『読売新聞』2006年7月20日。
 [※6]  『朝日新聞』2006年9月21日など各紙報道。
 [※7]  「アーレフ(旧オウム)分裂!上祐史浩代表独占直撃!」
      『創』2007年4月号、創編集部。

(ウィキペディア 「松本知子」)
【参考資料】 オウム・松本被告の妻と三女宅など捜索
(上記ウィキ[※4])

 オウム真理教の松本智津夫被告(51)の家族の側近信者の男女2人が、脱税目的で銀行口座を開設し、銀行から預金通帳をだましとったとして、警視庁公安部は20日午前、茨城県龍ヶ崎市内にある松本被告の妻(47)の自宅や埼玉県越谷市内にある同被告の三女(23)の自宅など数か所を詐欺容疑の関連先として捜索した。
 調べによると、側近信者の女(35)は2002年4月ごろ、コンピューターソフト開発事業を営む側近信者の男(35)と共謀し、この男に雇用されている実態がないのに、給与の支払いを受けると偽って、都市銀行支店で口座を開設し、預金通帳をだまし取った疑い。
 公安部は、給与を支払うよう偽装することで、男の個人事業所得を圧縮し、所得税を免れる目的もあったとみている。
(2006年7月20日11時19分 読売新聞)

3 松本麗華氏についての上祐史浩の証言

 なお、麗華氏が言う通り、この絵画使用料は、主に麻原の妻のための援助であって、麗華氏のためのものではありません。ただし、麗華氏が自分の生活のために、信者の布施を受けていないかというと、それは全く別の話です。

 この点に関して、上祐は以下のように述べています。

     --------------------
(1)私が知る限りでは(私がアレフにいた時は)、三女は、形式上は自身と共に脱会した信者のグループを有しており、彼女と同じマンションに住んでいた信者もいた。彼らは、三女らが教団内にいた時に、家族のお世話とか警備を担当した者だったと思う。

(2)そして、その信者の中には、外部に就労している信者もおり(主に男性信者)、三女は、彼(ら)の布施を受けて生活していた。

 私は三女から直接、

 「(彼らが)働かなくなったら(自分の生活が)困る」 
 「私には財徳(お金を得る人徳)があり、一千万円を持っている」

などと聞いたことがある。
    --------------------

 そして、上祐の証言は、下記にウィキペディアが記載しているように、公安当局の見解と一致しています。さらには、麻原家族から家出をした四女が発刊した著作『なぜ私は麻原の娘に生まれてしまったのか』の中でも、麗華氏ら家族のお金の問題に関して、同じ趣旨の告発があります。

「2007年3月20日の報道[※8]によると、教団元信者の男性から松本家の子ども4人が住居提供を受け、海外旅行や私立学校への入学などの大きな出費をする一方で収入の裏付けとなる勤労実態がないことから、公安当局は男性が1000万円以上になる生活費を丸抱えしており、男性が隠れ信者の可能性があるとみているという。

 また、アーレフ広報部が生活支援については否定する一方、以前から報じられている松本知子への絵画使用料については認め、見直しを含めた検討をおこなっているとしていると報じている。」

[※8]「麻原妻子に年間1500万円 オウムや元信者、生活費など支援」『産経新聞』2007年3月20日。


4 麗華氏が虚偽の主張をする原因は?

 さて、麗華氏が、記憶が混乱しているのではなく、もしも、意図して虚偽の主張をしているとするならば、その原因として推察されることがあります。

 第一に、社会的な体裁の問題です。
 前に述べた通り、そもそも、これまで麻原の家族は、実際には教団に関与しながら、公には、一貫して教団への関与を否定してきました。それが多額のお布施を受けていたとなれば、絵画使用料とする場合よりも、教団への関与がより疑われることになります。

 第二に、法的な問題です。
 仮に、教団への関与が明るみになると、法的な問題にも関係します。これはすでに前回の記事で説明したとおり、麗華氏らは、実際には教団に関与しながら、「教団には関与していない」として、入学を拒否された件で、損害賠償請求の裁判に勝訴して賠償金を得たことがあり、警視庁に問題視されたことがあります。

 また、麗華氏は、昨年も、公安調査庁が自分を教団の役職員と認定したことについて、事実に反するとして損害賠償請求を行っていますが、仮に、実際には教団に関与しているということになれば、虚偽の主張で損害賠償金を受け取ろうとしていることになり、法的な問題となります。

 税法上の問題も生じる可能性があります。

 この40万が、実質的に、絵画使用料ではなく、経済援助であるならば、毎月40万、年間480万の贈与を受けたことになりますから、贈与税を支払わなければならなかったことになります。
 ただし、絵画使用料として受け取れば、所得税を納めることになりますから、その所得税を納めていないとか、社会的な体裁とは別に、税を不当に減らそうという意図があったことはないと思います(すなわち、贈与税と所得税のどちらが高くなるかもわかりません)。
 なお、この問題が発覚した2006年には、麗華氏に近い信者に対する容疑で、麗華氏と、麻原妻宅が家宅捜索を受けていますが、その容疑は、所得税に関するものでした。

 また、「著作権侵害」の問題があります。
 現在、麻原の家族が裏から支配するアレフは、被害者団体(オウム真理教犯罪被害者支援機構)から、「事件の賠償のために、現在は被害者団体が所有している宗教法人オウム真理教の著作物を、教団(アレフ)が使用しないように」という訴えを受け、東京地裁で調停中です。

 被害者団体は、オウム真理教で用いられた書籍・ビデオ・絵画・音楽などの著作物はすべて、基本的に、教祖も信者も、宗教法人オウム真理教のために製作したものであり、宗教法人オウム真理教が著作権である(法人著作権)と主張していると思われます。

 妻・麗華氏・アレフが、妻の絵画使用料を主張するのは、被害者団体から見れば、本来は、オウム真理教の著作物であり、被害者団体の所有物であるものに対して、そうではなく、妻の著作物であると主張して、被害者団体に対抗する意味を持っていると解釈することができます。

以上です。

麻原三女・松本麗華氏『止まった時計』(講談社)の虚偽内容 1~6

2015年05月12日)

※ こちらにも「ひかりの輪 オウムの教訓サイト」から転載します。

『止まった時計』(講談社)においては、残念ながら、事件後のオウム真理教や、その後継団体のアレフにまつわる出来事に関して、多数の虚偽の内容が含まれていました。

この件は、報道機関からも、私たちに問い合わせがあり、その一部はすでに報道されました(「週刊新潮」5月7日・14日号、p43)。
ただし、報道されていない部分もありますので、以下に「オウムの教訓」として、記事を掲載いたしました。

 

麻原三女・松本麗華氏『止まった時計』(講談社)の虚偽内容について

 記事一覧

 ① 99年までの事実

三女の、オウム真理教における基本的な位置づけと、一連のオウム事件後の、99年までの以下の事実を説明します。

1 麻原の「獄中メッセージ」(95年・96年)
2 観念崩壊セミナー(96年)


② 2000年~裏から教団に関与


2000年、受刑を終えた上祐が教団に復帰後の、三女の教団関与について、『止まった時計』(講談社)の記載の中で、具体的に事実に反する記載の事例を挙げて説明します。


③ 2003年の「上祐外し」に中心的関与


2003年以降、三女らは、上祐を、アレフの教団運営から外し、修行に籠らせましたが(2003年後半~2004年末近くまで)、1年半間ほどの幽閉の後、上祐と上祐を支持するグループが、麻原の家族らに反抗を開始して、教団分裂に至りました。
 
1 三女を中心とした麻原家族の「上祐外し」を示す多数の証言

  アレフを脱会した元幹部(野田成人氏、村岡達子氏など、当時、三女と直接の「上祐外し」に関係した者たちの、8名の証言です。

 2 「上祐外し」前後に関する三女著作の虚偽の記載内容

 三女の著作『止まった時計』(講談社)の中の、具体的な虚偽の記載について、具体的に、事実に反する記載について説明します。

④ 2005年・06年の「正悟師外し」への関与


2005年以降の、事態を知る者たちの証言等を掲載します。

  1 野田成人氏を、教団運営から排除
  2 村岡達子氏を、教団運営から排除
  3 2010年、読売新聞が報じた、警視庁が掴んだ、三女や妻の教団関与の証拠

 
⑤ 補足:2014年前後からの教団への関与


   麻原の家族内での分裂が勃発=教団分裂となっている現在までの状況について、補足的に説明します。


⑥ まとめ:三女が虚偽を述べる理由、疑い、問題、評価ほか


 これまで①~⑤で述べたとおり、三女には、自ら主導して、教団に積極的に関与し、裏から支配してきた事実があり、その証拠となる多くの証言があります。
  しかし、その事実を無理に隠したり、上祐や母(麻原の妻)といった他人を、主導者として責任を転化しています。
  その原因・理由はなんでしょうか?
  また、今後について、以下のさまざまな視点からまとめました。

1 三女が教団への関与や自分の主導性を否定する原因・理由について

(1) 三女の主観では、嘘をついていないつもりである可能性
(2) そもそもが事実の記載ではなく、主観的な感情・心情の吐露なのか
(3) 法的な責任を問われる可能性を回避したいのか


2 三女派の信者グループが今後も存続する疑いに関して


3 三女の過去の教団への関与による、悪影響の解消に関して

  三女は、全ての信者達に対して、麻原の高弟であった自らの責任として、以下を明確にすべきだと思います。

  ① 麻原とその教えに対する信仰は、間違っていること、
  ② アレフが、麻原を絶対視する方向に回帰したことは間違っていたこと


4 三女が、麻原の事件への関与を認めていないことに関して

  私たちが、三女が、麻原の事件への関与を確信しつつ、それを公には認めていないと考えている理由です。


5 三女の著作全体の評価について :前向きな内容も少なくないこと

  これまで三女の著作の問題点を述べてきましたが、これは、その全ての価値を否定するものでは決してなく、評価できる点もあります。

麻原三女『止まった時計』の虚偽⑥ まとめ:三女が虚偽を述べる理由、疑い、問題、評価ほか

 麻原三女・松本麗華氏著『止まった時計』における虚偽の内容と関連する事項について、前回の記事麻原三女『止まった時計』の虚偽⑤ 補足:2014年前後からの教団への関与の続きで、まとめの記事として、この記事で最後になります。
 
1 三女が教団への関与や自分の主導性を否定する原因・理由について


 これまで①~⑤で述べたとおり、こうして、三女には、自ら主導して、教団に積極的に関与し、裏から支配してきた事実があり、その証拠となる多くの証言があります。
 しかし、その事実を無理に隠したり、上祐や母(麻原の妻)といった他人を、主導者として責任を転化しています。

 その原因・理由はなんでしょうか?
 推察してみると以下の通りとなります。


(1)三女の主観では、嘘をついていないつもりである可能性


 まず、何らかの理由で、三女の主観では、その著作の通りの事実認識なのかもしれない可能性を考えてみたいと思います。

 というのは、実際に、そういうタイプの人は、世の中にいることが知られています。
  その典型的な事例が、他でもない三女の父親です。傍から見れば、陰謀説やハルマゲドン予言といった虚構の教義で、信者を騙しましたように見えるのでしょう が、事情をよく知る私たち弟子だった者たちから見れば、本人こそ、それを本当に信じていたと感じます。そして、カルト教団の教祖は、「本人が自分自身を一 番強く信じており、それに信者が巻き込まれる」というのが専門家の通説です。

 麻原のような人物は、心理学的には、「空想虚言症」と呼ば れています。強いカリスマ性を持ち、虚言を弄して人を扇動しますが、その虚言を本人も信じており、そのための後に自滅的に崩壊していくタイプです。ヒト ラー、麻原、カリオストロなどが、その例として挙がっています。

 ただし、これは単なる一般論であって、何かの証拠があって、三女が、このタイプであると主張しているのではありませんし、実際に、そうだともなかなか思えません。


(2)そもそもが事実の記載ではなく、主観的な感情・心情の吐露なのか

 またより単純に、この著作自体が、客観的な事実に基づいたものではなく、三女個人の手記として、三女が主張したいことを述べたということかもしれません。
 皆さんの身の回りにもいると思いますが、客観的な事実ではなく、自分の感情・心情を言うことが優先してしまうタイプの人たちです。

 実は、麻原の四女が匿名で手記を出した際にも、このようなことがありました。
 その四女の著作の記述の中で、上祐や江川昭子氏に関する記載に誤りがありました。

 その際に、出版した徳間書店に問い合わせた際には、記載された事実の裏取りはしておらず、「(四女の)自伝的な色合いの濃いもの」だという返答が書面で送られてきました。
 同様に、三女の著作を出版した講談社も、その事実の裏取りなどは全くしていないと思います。そして、徳間書店と同じように、これは、個人の主観的な手記であるという言い訳をするかもしれません。

 実際に、三女の著作の前書きには、
「わたしは、この本をノンフィクションとして書きました。原稿を書く際には、事実の裏付けを取りましたが、「こういうことがあった」という記憶があっても、裏付けが取れないこともありました。そのため、記憶を元に書いた部分もあることをあらかじめお断りしておきます。」
という記載があります。

 これは三女が自ら入れたのか、それとも出版社(講談社)が入れさせたのかわかりませんが、わざわざ「ノンフィクションとして書きました」「裏付けが取れないことがありました」という表現自体が不思議な表現です。
 これは、後で記載内容が事実に反することが分かっても、「自分の記憶ではこうだった」と主張するための予防線でしょうか。

 実際に、「裏付けを取りました」と言っても、少なくとも私たちが知る範囲では、三女ないし出版社が、団体の(元)関係者に裏付けを取った事実はありません。
 この部分は、例によって、出版社が、自分ための逃げ口上として用意したもののようにも感じます。

  事実の確認を重視せずに、フィクションの中の物語のように、善玉と悪玉を設定したり、悲劇のヒロインが登場するストーリーを展開すれば、面白い読み物には なるでしょう。しかし、それは出版社の商業主義的な発想によるものに過ぎず、実在する人物や団体に関する虚偽の記載が与える悪影響は甚大です。

 読者の中に、この著作の記載を物語ではなく事実と誤解する人がいることは確実であり、記載の対象となっている元幹部信者や現アレフ信者の名誉を毀損する部分があることは間違いなく、それが故に、そうした言い訳では済まされません。
 よって、まず、このHPで真実を明らかにしたうえで、その後の対処を考えざるを得ないと思います。

  一番気になるのは、今現在、アレフ教団の中で、この三女の著作での主張に反発してのことでしょうが、荒木広報部長などが、それを否定する会合を行っている という情報があります。そのため、この著作は、一時的には三女の立場をよくするかのように見えて、長期的には、麻原の妻やアレフの体制派のメンバーの反発 を買うために、逆に三女に不利益をもたらすのではと心配します。そうなった場合は、出版社にも責任があると言わざるを得ません。三女を役職員として認定し た公安調査庁の反発もあるでしょう。

(3)法的な責任を問われる可能性を回避したいのか


 さて、こうした見方とは全く別の見方があります。

 それは、三女が、教団への関与や自分の主導性を否定するのは、法的な責任の追及の回避があるという見方です。
 言い換えれば、「教団への関与を認めてしまうと、自らに法的な責任が及ぶ恐れがある」ということです。

 それは、公安調査庁が、「教団に関与していない」という三女の主張に信用性がないとする根拠の一つでもあります。
  具体的に言えば、かつて、三女は、教団に関係しているとして、和光学園に入学を拒否されたことがありますが、それを不当として損害賠償請求訴訟を起こした ことがあります。そして、その裁判の中でも三女は、「教団に関与していない」と主張をしましたが、それは上祐らを外すために、激しく教団に関与している 真っ最中のことだったのです。

 そして、話はこれで終わりではありません。
 というのは、三女の教団関与を知ることがなかった東京地裁は、2006年に、三女の請求を認め、三女勝訴の判決を出しています。すなわち、「虚偽の証言をし、損害賠償金を受け取った結果」になっているのです。

 さらに重要なことは、この当時から、仮に、三女ら家族が、実際には教団に関与しているのにもかかわらず、裁判で虚偽の主張をし、損害賠償金を得たとすれば、違法行為(詐欺容疑)に当たる疑いがあるという見方が、警視庁の中で浮上したことです。
 私たちは当時の警視庁幹部から直接聞いています。

  そして、上祐の著書(『オウム事件17年目の告白』)にもある通り、2006年に、上祐代表は、当時から三女や麻原の妻に近かった荒木浩広報部長に対し て、いよいよ三女や麻原の妻ら家族と完全にたもとを分かつ(=脱会する)理由の一つとして、この違法行為の疑いの問題を指摘した上で、同部長に、この危惧 を三女や麻原の妻ら家族に伝えるように要請しています。
 さらに、2006年には、三女ら家族は、別件で警視庁の捜索も受けています。

 こうしたことを考えれば、三女が教団への関与を否定しているのは、こうした法的な責任が追及される可能性を回避するためではないかとも思われます。
 場合によっては、学校から賠償金の返還を請求される可能性もあるかもしれません。

 しかし、三女が、その著作で述べているように、今後社会に融和するつもりであれば、今後は、速やかに真実を述べることが求められると思います。
 実際に、本件の立件を警察当局は見送っています。そもそも、公立ではなく私学であったとしても、家族が教団に一定の関与しているからといって、学校が家族の入学を拒否することは、人道的な立場からは疑問を持つ人もいるでしょう。

 さらに、2006年までの詐欺行為であるならば、既に時効が成立していることになります(偽証や詐欺は7年が時効)。
 ただし、未確認ですが、家族は、三女以外にも、次男の件で、同様の裁判を提起したという情報もあります。その裁判提起に対して、当時は次男を育てていた三女らが関与している場合は、時効は未成立かもしれません。

 他の法的な責任追及の可能性もあります。
 例えば、アレフは、陰謀論を使った詐欺的・洗脳的な教化を行ってきました。こうした行為が違法と認定される状況になれば、麻原の妻に加えて、公安調査庁が三女をアレフの意思決定に関わる役職員であると認定したことは、三女には重大な事態を意味します。
 なぜならば、自分が直接に、その行為に関与していなくても、教団トップの一人として責任を追及されかねないからです。


4 三女が、麻原の事件への関与を認めていないことに関して

 私たちは、三女が、麻原の事件への関与を確信しつつ、それを公には認めていないと考えています。
 三女は、まだアレフに在籍していた頃の上祐には、「麻原の事件関与を認める主旨の発言」を繰り返ししていました。

  また、三女は、オウムの教義において、「麻原が絶対的で、その意思がなければ、弟子が殺人などを犯すことができない」ことを熟知しているはずです。何より も、麻原はおろか、自分に対してさえ、その意志に反して、信者が、重大な物事を行うことはできないことを自らの経験から熟知しているはずです。

  よって、三女が麻原の関与を認めない理由として、娘としての父親への感情もあるかもしれませんが、そこには、麻原への帰依心を含んだものという疑いが生じ ます。というのは、麻原は、1997年の裁判での不規則発言において、弟子が事件を起こしたという主旨の証言をしています。
 そして、麻原の教えでは、麻原への絶対的な帰依として、弟子はグルと同じように語るべきであるというものがあります。少なくとも形の上では、三女の言動は、ちょうどこれに当たることになります。

 一方、陰謀説を唱えているアレフの主流派は、弟子の関与を認めた麻原の裁判での不規則発言の証言ではなく、逮捕される以前の麻原の言動(=陰謀説)を帰依の対象としていると解釈できます。
 すなわち、三女とアレフ主流派の間では、「帰依の在り方の解釈」が異なるということです。

  こうした帰依の疑惑を解消し、純粋な父親への愛情であることを証明するには、やはり事実に基づいて、父親の事件関与を潔く認め、父親に代わって謝罪した方 が良いと思います。その方が、彼女にとっても、彼女がその死刑に反対する父親のためにも、よりよい理解を得られるのではないでしょうか。


5 三女の著作全体の評価について:前向きな内容も少なくないこと

 これまで三女の『止まった時計』(講談社)の虚偽の記載を含めた、問題点を述べてきましたが、これは、その全ての価値を否定するものでは決してなく、以下の点については評価できると思います。

(1)アレフ信者を、妄想・幻影の束縛から解放する一面がある

 第一に、三女は、麻原によって救世主と位置づけられ、信者に絶対的に近い存在という妄想を与えられていましたが、三女の著作は、実際には自殺未遂を犯すなど、全く普通の人間の一人であることを公に認め、信者を幻想の呪縛から解放する一面があることです。
  実際に、「三女の著作を読んで、前から抱いていた麻原・教団への疑問が決定的となって、アレフを脱会したい」という相談が、アレフの脱会支援活動をしてい るひかりの輪にも来ています(そのため、アレフの体制派は、「三女の著作を読むべきではない」という指示を出す可能性がありますが)。

(2)将来において麻原の関与を認める可能性も示している
 
 第二に、「オウム事件は陰謀」と主張しているアレフ体制派と比較すれば、三女は、麻原の関与は以前としては認めていないものの、「弟子達の関与」は認めており、謝罪していることです。
  仮にそれが、三女なりの麻原への帰依の在り方の解釈だとしても、麻原・オウム真理教の最大の問題の一つが誇大妄想と被害妄想であり、相対的であっても、よ り現実的な見方を持つことは、将来において、麻原の関与を含め、全面的な関与を認めるに至る可能性を示していると思います。
 なお、上祐の著作(『オウム事件17年目の告白』)にある通り、2003年前後においても、三女と麻原の妻を比較すると、三女の方がより現実的な感覚を有していました。
 今回の両者の対立は、既に10年前から存在していた両者の性格・考えかの違いがついに表面化したものと考えることができます。これは、今後とも拡大していくと思います。

(3)上祐が「麻原隠し」をしているという公安調査庁の主張と異なり、「上祐に麻原信仰がないと考え排除した」という事実が述べられている


  第三に、三女が、上祐代表が、アレフを脱会する以前から、麻原に対する信仰がないのではないかと考え、上祐らを排除したという主旨のことを述べていること です。これは、公安調査庁が、明白な証拠もなく、断片的な情報を組み合わせて、上祐代表らひかりの輪が、麻原への信仰を隠した、麻原隠しをしているという 主張をしていることと、明らかに矛盾する事実です。ひかりの輪は、繰り返し要請していますが、公安調査庁は、虚心坦懐、自らの主張を再検討するべきだと思 います。

(4)公に、真偽を監視される立場になったこと

 第四に、三女の著作の記載や言動に多くの虚偽や問題があったとしても、三女が、メディアで、公に、「教団には関与せず、社会に復帰したい」と宣言したことは、多くの人々によって、その真偽を監視されることになります。
 それは彼女の今後の行動を、良い意味で拘束するでしょうし、段階的にではあっても、その言動を表裏を和らげていくなどの改善が生じることが期待されます。


 なお、一部の事情を知らない一般の方から、「上祐代表らが三女と話し合えば良い」といった意見がありましたが、ひかりの輪のスタッフは、三女ら家族とは、10年以上、関係を断絶しています。
 今後、三女らが、麻原の事件関与を率直に認め、信者が陰謀論の主張をやめるような方向で、ひかりの輪や元オウム幹部の野田氏などと、アレフ信者の脱会支援などにおいて協力ができればよいとは思いますが、現段階では、なかなか現実的ではないようです。

 ともかく、あくまでも以前の三女との比較ではありますが、この著作は、一歩前進という前向きな意味合いがあると思います(そのように信じて期待したいと思います)。

 以上で終わります。

麻原三女『止まった時計』の虚偽⑤ 補足:2014年前後からの教団への関与

 麻原三女・松本麗華氏著『止まった時計』における虚偽の内容と関連する事項について、前回の記事麻原三女『止まった時計』の虚偽④ 2005年・06年の「正悟師外し」への関与の続きです。

⑤ 補足:2014年前後からの教団への関与
   ――家族内での分裂が勃発=教団分裂へ


  こうして、正大師である上祐やほとんどの正悟師を排除してきた三女ら家族ですが、当局・教団の事情に詳しい元信者たちの情報によれば、昨年2014年前後 から、三女と妻の間で、次男の教団復帰を巡って意見の対立が明確となり、教団が分裂し始めたとみられ、たびたび報道されるようになりました。

 分裂の理由は、次男の教団復帰の是非をめぐる意見の対立です。
 麻原は、「長男・次男を猊下と呼び、全ての弟子・家族に上に置き」、さらには、1996年に破防法が教団に適用される可能性があった際に、「自らは教祖を退き、長男・次男を後継教祖とする指示」を出したことがあります。

 長男・次男は、そろそろ成人を迎えます。
 そして、長男は教団復帰の意志がないものの、次男にはその意思があるとされます。そして、麻原の妻と、教団に残る最後の最高幹部の二ノ宮らが、次男の教団復帰を図る中で、三女・次女・長男らは、次男の復帰に強く反対していると言われています。

 三女らの反対の理由は、厳密には明確ではありませんが、三女らが教団幹部にあてた手紙では、社会情勢からして次男の復帰は望ましくないとしているようです。
 また、三女らを支持する信者には、本来、教祖は麻原だけであり、長男次男の後継教祖は破防法回避の方便にすぎないという心情があるようです。

  これに対して、麻原の妻・二ノ宮側の主張は、麻原が猊下として弟子の最高位に置き、事情はともかく後継教祖に指名したことがある次男について、それよりの 下のステージである三女が、その復帰に反対することは、「猊下外し」であり、引いていは「麻原外し=グル外し」であるとして、三女を厳しく批判しているよ うです。

 これは言わば、三女が上祐らを批判したことが、まさに自分に返ってきた状態と言うことができるかもしれません。オウム・アレフ の信仰では、麻原の定めた上下関係・位階制度は絶対的であり、さらに、麻原自身が社会に適応せず、対立する言動が中心だったために、自分より位階の高い者 に対して、社会的な配慮に基づいて反対したとすれば、結局は否定されることになります。

 こうした中で、公安当局によれば、昨年2014年の年始セミナーの最中に、三女が、教団施設の近くに、中堅幹部多数を呼び出し、次男の復帰に反対し、社会的に批判を浴びている教団の拡大を慎むように呼びかけたとされます。
 二ノ宮らは、これを厳しく批判すると、三女は、その後二回にわたって、教団幹部に対して、三女・次女・長男の名義で、次男の教団復帰に反対する主旨の手紙を送付するなどしました。

  これを皮切りに、アレフの教団内部では、妻らの考えに同調する二ノ宮らと、三女の考えに同調する幹部信者の対立が始まり、2014年の夏ごろから今日に至 るまで、麻原の妻や二ノ宮側、いわゆる教団の体制派が、三女に同調する中堅幹部ら多数の信者を除名するに至っています。

 また、2014年9月に、アレフは、次男と共に後継教祖とされた長男の教団復帰も願い、長男の了解を取らずに、長男の誕生日を祝う祭典を行いました。それに反発した長男は、アレフとその幹部多数に対して損害賠償請求を提起しました。
 こうした中で、2014年11月の観察処分更新請求の中で、公安調査庁は、これまでの教団関与の事実に基づき、三女をアレフの役職員であると認定しました。これに対して、三女は、この認定を不当として損害賠償請求訴訟を提起しました。

  ただし、三女を役職員とする公安調査庁の認定はいささか行き過ぎかと思います。確かに三女が教団に重大な関与してきたことは事実です。しかし、公安調査庁 の主張や証拠を見ても、その関与は不定期であって、企業で言えば、大株主の創業者家族で、会社のトップや重大方針に関する決定的な影響力がある者が、折に 触れて経営に口を出す事例と似ており、社長や取締役として、組織の活動に恒常的に従事しているのではないからです。

 ただし、公安調査庁 の立場としては、アレフが実質的に2つに分裂した場合に、体制派の方は、観察処分に基づいた活動の報告などを従来通り求め続けることができるものの、三女 に同調する側のグループの方は、三女をそのトップと認定して一つの組織と見ない限り、そのグループの活動の報告を求める相手先・主体が不明確になる恐れが あります。
 そこで、常識的な役職員の定義を、拡大解釈気味に適用しているのかもしれません。

 一方、三女側から見れば、次男の復帰に反対したのは、次男のためだけではなく、家族全体が教団に関与している事実が発覚することを恐れたのではないかとも思われるところ、反対活動を行ったことが、逆の結果を招いたことになります。
 三女の行動が、家族の中での話し合いにとどまらずに、多数の教団幹部に対する面会・手紙の送付などを含めた、大々的な活動となったために、教団に関与したと認定される結果を招いたのでしょう。

 そして、今年に入って、教団の分裂は、さらに拡大しています。三女の考えに同調する信者は、例えば、一部の支部がアレフの本体から離脱・独立したり、埼玉の一部の施設を占拠しているなどとされています。

次で最後になります。

>>『止まった時計』の虚偽⑥ まとめ:三女が虚偽を述べる理由、疑い、問題、評価ほか

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